
アラフィフがもう一度観たくなる
2025.7.10
「夏になると、ふと昔の映画が観たくなる。」
昭和のあの頃──扇風機の音、セミの声、縁側で食べたスイカ。
そんな記憶を呼び起こしてくれるのは、
派手なCGでも豪華な俳優でもなく、**心に残る“物語”**でした。
今回は、アラフィフ世代が久しぶりに観たくなる、
昭和の夏を感じる懐かしの映画10選をご紹介します。
1.男はつらいよ シリーズ
昭和の夏といえば寅さん。
旅先での出会いと別れ、人情と笑い。
暑さの中にどこか切なさが混ざる、まさに“日本の夏”を感じる一本。
2.時をかける少女(1983年)
原田知世の透明感と、あの主題歌。
何度観ても心が揺れる、青春の名作。
あの頃の自分に、少しだけ戻りたくなる。
3.転校生(1982年)
男女の心が入れ替わる不思議な体験と、
尾道の夏の風景が忘れられない。
感情が揺さぶられる、名匠・大林宣彦監督の代表作。
4.台風クラブ(1985年)
台風で学校に閉じ込められた中学生たちの、揺れる心。
静かな不安と熱気、思春期の空気をそのまま閉じ込めたような一本。
5.二十四の瞳(1954年/1987年)
島の自然と子どもたち、そして先生の想い。
戦争と教育、家族と命──
今こそ観たい、日本の原風景を描いた作品。
6.火垂るの墓(1988年)
戦争を知らない世代にこそ刺さる、兄妹の物語。
夏の終わりに観ると、心がしんと静まる。
誰かと語りたくなる1本。
7.少年時代(1990年)
井上陽水の主題歌とともに思い出す“あの夏”。
親友、田舎、虫取り、秘密基地──
一度は経験した“あの頃”が詰まっている。
8.細雪(1983年)
谷崎潤一郎の世界を映像化した、美しき日本の夏。
着物、扇子、祇園の町並み。
“和の美しさ”と“女の情”が静かに交錯する。
9.ふたり(1991年)
死んだ姉が見守る妹の成長を描く、やさしくて切ない物語。
死別、再生、夏の静けさ…観るたびに涙がこぼれる。
10.蒲田行進曲(1982年)
笑いと涙、昭和の熱気が詰まった名作。
銀ちゃん、ヤス、マネージャー…全員が“人間くさい”。
夏バテ気味の心を元気にしてくれる一本。
懐かしさは、人生の“再生ボタン”
昭和の映画を観るということは、
「あの頃の自分」に、もう一度会いに行くことなのかもしれません。
暑さとともに思い出す、あの日の空気、音、匂い。
そんなものを、映画を通じてもう一度感じられたなら──
この夏は、きっと少しだけやさしくなれる気がします。